アニメ版 バジリスク 一気見しました

漫画版・原作は未見です。

兄様かっこいいよ、兄様!!

あれです。頭良いキャラが好きな自分としては、初登場時の妹さんと一緒のショットを見た時に「これはひょっとして頭いい系の子?」と思って期待したのですが(糸目と、あと妹さんが活発系っぽかったので、その対比として)思った以上に話術や頭の良さを生かして大活躍してくださるキャラで、うはうはでした。

糸目って、よい人まったり系(-ω-)と、怖い系(^∀^)があって、どっちも魅力的だと思うのですが、兄様は普段まったり系(-ω-)糸目なのに、開眼モードがそんじょそこらの怖い系より、凶悪極まりない目つきになるという、一粒で二度美味しい、ギャップが素敵な糸目さんでしたね。
これで、冷酷にトリッキーな罠仕掛ける癖して、普通にいい人なのがまた。
残念ながら、他の人に化けている時間が長くて、特に終盤とか、あんまりこの糸目が見れなかったのが寂しかったのですが。

あと、兄妹という組み合わせも好物です。
ギリシア神話のアポロンとアルテミスは、姉弟ではなく兄妹派です。そっちのが萌える。
ちなみになんでコードギアスでルルーシュ・ナナリーにさほどはまらなかったかというと、単純にルル様が若すぎたってだけの話です。男の魅力は三十路前後なんだぜ。

ちなみに見る前は『いわゆる山田風太郎もの(≒エログロケレン味)』で『全員死ぬ』というだけの情報を持っておりました。
で、兄様に見た目で好感を持ってはみたものの、正直出番の量には期待していませんでしたね。
というか、キャラが死にまくる話ということだけは知っている、かつ原作を知らない身空としては、割とお早い退場をするキャラだと思って、出来るだけ「出番の量を期待しないように努力」しながら見てました。

だって、原作知らない人間にとって、あのオープニングはトラップですよ。
普通に「オープニングで出番が少ない順」に死ぬと思いますよ。
普通そうじゃないですか!!

なので、初陣に出る前に、凶悪な目つきを披露してくれて、萌えまくったのと共に、次回予告で「こりゃ、いきなりドボンかもしらんな」とも思っていました。
相手はオープニングでそこそこ良い出番をもらっている、夜叉丸でしたからね。
もっとも、どのキャラも最低限

一度は能力を駆使して活躍してくれる → なのに死ぬ

という道を通るはずですから、途中から「声色程度の活躍しかしていないなら、まだ死なない」という程度の期待はしましたが。
で、意外に早死にしてしまった夜叉丸に驚きつつ、その後いざ明かされた兄様の能力は、うっかりさんが多い感じが漂っていたこの物語で、一番「うっかりが許されない」感むんむんの能力で、これまた死亡率高そうな気がしましたし。

なので、お胡夷ちゃんの方が先に死んでしまうのは、本当にびっくりかつ切なかったですね。
まぁ彼女は、能力判明後「どしょっぱつから三連戦」になってしまった時点で、「あぁ、勝利運使い果たしたな、これは」と思い、途中から覚悟はしましたが。
つーか、あのシーンはてっきり自分の兄妹萌え補正で、名シーンに思えていたと思いきや、後にwebで感想を見て回ったら、結構普通に皆さん感動したらしくて、嬉しかったです。
あの手のひらだけのやりとりに、トドメで幸せだった頃のお昼寝シーンは反則だろ。手が離される瞬間とか、もう……。

ちなみにそのしばらく後のVS蛍火戦でも、正直兄様、今度こそ多分死亡フラグ立ったな、と思ってましたね。
お胡夷ちゃんの敵は、豹馬がすでに倒してくれていたけど、夜叉丸の死を愚弄したのは兄様そのもので、もちろん生存中でしたし、追い詰められながら頑張る蛍火の姿に「これは逆転勝利フラグだろ」と思ってしまいましたし。(逆に言えば、この辺、本当に容赦ないですよね……)
ところで、あのシーンの兄様なんですけど、わざと蛍火に少しだけチャンスをあげたってことで良いんでしょうか?
事前の口上が、戦術的に意味がある範囲を超えて、自分を憎ませる挑発になってましたし、包帯が解けた兄様の指に、もう流血は見あたらなかった(もともと半日もあれば、かさぶたができそうな、ちっぽけな傷でした)から、包帯本来は要らなそうだったし……。

で、その後はその後で、天膳の死体と二人っきりという、やばげなシチュエーションに「これは、左右衛門が殺されて、彼が化けていると思いこんだ弦之介達が、逆に天膳に騙されるフラグか!?」と思いきや、その時は普通にスルーで何事もなく帰ってくるしで(展開自体は、かなり後になってから成立しましたが)、あれよあれよと危機的な予想を裏切って、結局かなりの終盤まで活躍してくれたという、嬉しい誤算だったのでした。

というわけで、ハラハラしながら見ていたので、何気に兄様が伊賀キャラファンの天敵とも言える、キラーポジションだったことには、感想サイトを回ってから気づきました。
他のキャラも結構戦いまくっていた印象があるんですが、相手が天膳だったり、途中で逃げられたりと、意外に撃破にまでは至っていないケースが多かったようですね。全然そんな印象を感じさせないのが凄いんですが。

まぁ、兄様が倒した相手は、ことごとく「その人は殺さないであげて!」と言いたくなるいい人系が多かったのと、騙し方が結構えげつないのが、どちらかと言えばポイントかもしれませんね。
出会い頭に相手の判断力を奪うような情報を提供して、自分の正体を誰何させないまま、勢いで騙しきってトドメ、というオレオレ詐欺みたいなやり方が、基本パターンですしね。
化けている最中、敵に「能力使え」と言われたらアウト、あるいは敵が合い言葉を使っていたらアウトで、しかも能力自体は敵に知られている、という状況では仕方ないんでしょうが。
あ、でも演技している最中のノリノリ感情的な雰囲気と、その裏にある、淡々とはめて殺しにかかる冷酷さのギャップが、ふっとさらけ出される瞬間のホラーさは、ファン的にはむしろ萌え。というか、騙し方含めて、その冷酷さが兄様の素敵な所だと思うよ。

後から考えてみれば、兄様はある意味便利な能力持ってましたね。ぶっちゃけ『作者向け』に。
なんといっても、引っ掛けられた側にとってのドラマティックな展開が作りやすい。
そりゃ、綺麗どころの子を倒す専門みたいな扱いになるわな。

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