宝塚版 逆転裁判 見ましたです

はい。本日観劇して参りました。

いや、最初は心配していたんですよ。双方のファンとしては、嬉し痒しと言うか。
要は、宝塚らしくなくなっても、逆転裁判らしくなくなってもまずい。
双方の持ち味のどちらも崩してはいけないという点で、コラボ自体が、やっぱり黒歴史化しやすい世の中じゃないですか。

ところが蓋を開けてみたら。
普通に面白かった。
ヤバイですよ。凄く嬉しいのですよ。

まず、相性は確かに良かったですね。
宝塚でコメディやる場合のタッチと、逆転裁判のタッチは、結構かみ合うかもしれないとは思っていましたが、ここまで綺麗にいくとは思いませんでした。

原作ファン向けの小ネタ(矢張がタイホ君のTシャツを着ている。成歩堂君が弁護席に持ち込んだコーヒーのタンブラーが逆転裁判仕様。事務所のデザインが原作に合わせてある)があちこちにちりばめられ、いちいち原作と同じポーズをみんながとり(法廷で資料の紙を持つ手つきとか、机を叩く動作とか、矢張のウルウル涙目ポーズとか)、要所要所で入る演出(証拠品入手、証拠品提出、無罪決定)がゲームと同じで、効果音と音楽も逆転裁判1のものが七割で、でも演奏はオーケストラという豪華さ。
映像演出では、学級裁判の回想をしているシーンで、原作の絵師さんによる修正や追加の入った絵(子供成歩堂の髪が宝塚版に合わせて茶髪に変更。オリジナルキャラのレオナの絵が追加)が表示されたりとまぁ、芸が細かい。

話としても、ちゃんと原作を知らない人のための工夫をしつつ、原作の話をつぎはぎしながら作った構成で、オリジナルな要素はあまりありませんでしたが、うまくまとめてありました。

宝塚的には、まぁ歌の歌詞が適当だったり、ちょっとダンスが少なかったり(歌うよりもう少し踊って欲しかった)、正直映像演出を恋愛シーンに持ち込むのはやめて欲しかったというか、そこで踊れよ宝塚的に、と思ったり、御剣のコロスに御剣と同じ衣装着せるなよ、イメージカラーの赤を着せるのは良いと思うが、デザインまで同じでは、まるで分身さんが一杯いるみたいじゃないか、黒天使かよ、とか所々気になる点もありましたが、概ね大問題というほどのことはなく、なにより配役がみんな、既存キャラになかなかにマッチしていたのが良かった。これはない、と言う人はいませんでしたね。しばらく宙組は見ていなかったんで、蘭とむ君以外知らなかったんですが、特に御剣役の子(七帆さん、顔を覚えました)はすごいはまり役でした。

まぁ、原作を知らない人のためのエピソードを挟んだ結果、時系列が原作と異なっていたり(真宵ちゃんがすでに助手をしているが、糸鋸さんとは初対面。御剣の事件よりも時系列が前だが、DL6号事件の知識を中途半端に成歩堂が持っている、など)オリジナルキャラと恋愛させる関係上、アヤメさんのことがなかったことになっていたり、アヤメさんのことがなかったことになっていたり、アヤメさんのことがなかったことになっていたりしましたが、まぁ二股するよりはよしというものでしょう。

本当に、意外なまでに良作でびっくりしましたよ。
DVD……買おうかなぁ、これは……

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