せっかく死にネタをタイトルに冠したブログを開設しているので

死にネタについてじっくり語ってみる。

とりあえず、死にネタは、その人に死なれて悲しむ人がいることが重要なわけですよ。
その感傷こそが萌えなわけですよ!!
ただ、死ぬ側になるほうがおいしいキャラと、死なれる側になるほうがおいしいキャラがいるわけですね。
そこで、好きなキャラで分類いたしました。

死ぬ方が美味しいキャラ
・ドラクエ4のクリフト
いわゆるへたれよい子。色々なキャラ解釈が出回っているが、ヘタレ属性でギャグをこなせてしまうレベルのへたれっこ。
ギャグがこなせるレベルでのヘタレキャラは、死なれるのが特にきつい部類だと思う。周囲の人のショックがでかい。おまけによい子。このコンボは半端無い。
問題は、死んだ人間が、呪文一つで平気で生き返る世界だという点だが……。
・八雲立つの七地
闇己が彼に依存しまくってるのがポイント。
前世では先に死に、今生では逆に先立たれた(と思いきや、記憶持ちで生まれ変わるという、荒技を闇己はやってのけたが)と、本編でどちらもやったと言えばやったのは、ある意味おいしい。
でもやっぱり、死ぬ側のが圧倒的に美味しいですよ、七地は闇己の死に哀しみながらも耐えられるけど、逆だったら絶対無理だからなぁ。

死なれる方が美味しいキャラ
・アビスのジェイドさん(対ピオニー限定)
カプとしては、ディストとかのも好きなんですが、死にネタ的においしいのは、対ピオさん限定。
大佐が現世で命も心も全部捧げちゃってるのが陛下ではないかなぁ、と。いなくなったら、まともでいられなくなるくらいだと良し。
でももし来世があったとして、何度生まれ変わっても、未来永劫続く縁があるのは、サフィール。ピオさんとの縁は今生限り。そんな感じに、私の脳内ではなってます。
・コードギアスのロイドさん
もし一生引きずるような死に出会ったとしても、結局生涯、自分がそのことについて傷ついていることに気づかないのが希望。
思い出してショック受けても、「あれぇ、変だな? 何か変な調子だけど、何だろうなぁ?」みたいに、不思議そうな顔して、首かしげてるのがよし。だから死なれたことを引きずっているのは、本人含めて誰も気づかない。そんな萌え。

場合による
・マキシミン
シベリン相手の、TW版マキシなら、死なれる方が萌える。イスピン相手だと、どちらが死んでもトントンだと思う。ジョシュア相手の、小説版マキシなら、死ぬ方が萌える。あ、TW版でもやっぱり、ジョシュア相手なら死ぬ側だな。
ただ、ジョシュア相手の場合、「降霊術使い」という、死にネタ的に反則な技持ってるのが、最大の難点でして。まぁ、小説版の男前マキシなら、ジョシュアを死者の側に偏らせないために、さっさと成仏するくらいのことはしそうな気もするが。

どちらでもいける
・BASARAの佐助
・ミュートスノート戦記の聖也
・魔導物語&ぷよぷよのサタン様
・FF6のセッツァー

まぁ、サタン様は新魔導設定では、ものっそい「死なれた」ネタやってますけどね。
世界で生き残ったのが自分一人とか!!

番外
・シタン先生
死ぬ方も、死なれる方も、とくにピンとこない、珍しい方。
だってこの方の安定感と来たら半端なさ過ぎるというか、絶対死ぬ時も死なれる時も、そつがなさそう。
残される側になったときはもちろん、しっかり願いを受け取って、やるべきことをこなして、事実を自然に受け止めてくれる感じ。
残す側になったとしても、きっちり周囲の人の面倒見切って、後腐れのない状況を作ってから逝きそう。嘆き悲しませるような真似はしない。ちゃんと納得させる。そんな感じ。
もはや人としてすげぇ。

というか本編でなくなっている方
・ヤン提督
本編で文句なしの死に方なさった、死ぬ方が美味しいキャラ。もはや視聴者から言えることなど、何もありませんです。
全銀河のアイドル状態で、「早すぎる」と評される死。おいしすぎる。
ついでに物語としても、オタク界を震撼させた、アニメ史上屈指の死にネタの一つという素晴らしさ。
死にネタ自体は、陳腐と言えるくらい沢山あるけど、本当にここまで意外なのは、なかなかないよなぁ……。
・龍騎の北岡さん
ゴローちゃんに愛されまくって逝った。しかも不治の病という、死までの流れが美味しすぎる死に方。
こちらもおおよそ文句はないですね。強いて言うなら、特撮の性質上、話全体が若干ぐだぐだした流れになりかけていた所があるくらいですが、それすら愛しいですよ。
・ウルフウッド
アニメ版の「死にたくない」と思いながら死ぬ死に方も、漫画版の満足して死ぬ死に方も、どちらも美味しいです。
作品としては、恐らく感情移入が一番しやすいキャラとして描かれていたので、萌えと言うより、浸れる死にネタだと思う。
というか、アニメ版の方で先に死んで、原作で後から死ぬって、珍しい死に方してるよな……。
・アポクリのジェイド
ルートによって、生きたり死んだりなのでちょっと迷いましたが、ハピネスケイジを考えるに、参謀が死んで、王子同士くっつくのが正式ルートかな、と。
個人的には彼も、ウルフウッドの死に近いものを感じますね。つまり、誰かが誰かに死なれる哀しみよりも、一人の個人として「自分が死ぬ」ということに向き合う人間の感傷に浸れる死に方したような。あんまりこういう感想持っている人に出会ったこと無いんですが。
何というか、サフィルスはあれ以外の道を選べる可能性を持っていたと思うんですが、ジェイドはあれ以外進める道は無かったろうな、と思います。分の悪い賭けだってことも分かってたろうし(それこそ死ぬかもという予想はついていたろう)、裏切ることによって失う物があることも分かっていたけど、それでもあの道以外、選べる道がなかったのが。
個人的にジェイドはどうも、萌えと言うより燃えなのかも知れないと言うことに気づきました。
・フルメタのクルツとか、ガンダムOOのロックオンとか
ひとまとめにしちゃったよ。いや、キャラ的に似てたのでつい。
こんな書き方してますが、死にネタの理想形態にかなり近いです、この人たち。
ちゃらい雰囲気のムードメーカーでいざというときに頼れる兄貴分。これだけでもどんだけ死にネタ的に切なくさせる人選かと!! ムードメーカーの死はホンマにヤバイです。
ロックオンの場合は更に、人間に心開かず頼ろうとしなかったティエリアが、ようやくロックオンに心預けた直後ってのが、また痛々しい。預けた心の回収方法さえ分かってないような子を残して逝っちゃったからなぁ。
・「夜明けの序曲」の保安官さんとか、少女漫画の方のBASARAの太郎ちゃん
こちらもムードメーカーの死の上、いわゆる「まさかお前が!?」の人選。
いや、どんなに死亡フラグが立っても、この人は安全圏キャラだろ、と思わせておいてコレだからなぁ。この二人は本当に驚かされました。
太郎ちゃんは、遺志をどうにか活用してもらえたけど、保安官さんに至っては、ただひたすら気の毒な死だったとしか言いようが……。宝塚もので誰か人物が死んで、その奥さんが嘆くシーンなんてものはいくらでもあるのですが、私の中ではこの保安官の奥さんの嘆きようが、一番悲痛に響きました。だってあんなお人なんだもんなぁ。街中から灯が消えたようだったよ。ホント。

本編死亡キャラ番外
・エンハウのアイネスト
本編で死んでるし、好きなキャラだが、秋田作品の死は、萌えとかそういうので語れるものではないと思う。
「萌え」ではない、しかしナディアのフェイトさんのような「悲壮」でもない、ある意味「死ぬのも生きるのも大した違いではない」という感じがする、とても独特の「虚しさ」を描く死だよな。でもただ「むなしい」じゃ終わらせない。その虚しさに抗おうとするのが、凄く深い感じがする、本当に哲学的な死に方する。
アイネストの場合も、死と言うよりは、「消滅」って感じだったが、これもなんていうか、本当に凄い秋田作品らしいというか、独特の死にネタを味あわせていただいた気分。

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結論
・死にネタには「死なれる側の哀しみという、萌えを楽しめるもの」と「死ぬ人に感情移入して浸るもの」と「悲惨さ、悲壮さを感じさせるもの」と、「その他」がある。
・やっぱり想い慕われるキャラが死ぬ方が、萌えネタ的には美味しい。
という、わりと当たり前っぽい結論に到達しました。
普通だ……

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