アウターゾーン × 小林靖子

今更ながら初代遊戯王をニコで1話からざくっと見ました。
原作は一巻しか読んでいないのですが、とりあえずそれだけでも、アニメ版は全体的にマイルドな表現にされていると言うことは分かりました。
まぁ、仕方ないですね。子供向け番組だし。
とりあえず感想は以下の感じ。

・あの頃遊戯王はアウターゾーンだった……。
・王様のメンタルも豆腐じゃなかった。ミザリィばりにチート性能だった。あの性能の頃の王様と引き分けた社長すごすぐる!!
・AIBOも出番が多かった。
・本田も出番があった……どころか、昔風のギャグシーンで場をつなぐ重要な役割を持っていた。(凡骨より目立ってた)
・あの頃社長はキャベツだった。いや、違うんだ。キャベツなんてどうでもいい。
爽やか好青年ぶりっ子して、爽やか笑顔で微笑んで「ふふっ、構わないよ。堅苦しい思いはしてほしくないんだ」「ありがとう。僕が間違ってた」的なことを言う社長て! 公式で!!
まぁ、地金はひねくれ倒していたが。
・そしてシャーディーが@塩沢さんなのが、時代を感じさせて切ねえ。

しかしだ、何より驚いたのは。
・まさか小林さんが脚本に加わっていたとは!!!
しかもこの頃の段階で、すでに小林節全開。(ってゆーか、井上&小林という、龍騎コンビじゃないですか)

どおりであの回(たまごっち・デジモンもどきのペット話)展開が妖しげなわけだ。野郎同士でSMペットプレイとかw
本当にこの人、奇人・狂人書かすとうまいと再確認。
完全オリジナル展開だったが、十分楽しめる面白さだった上、ミホのキャラまでうまくまとめた気がする。
何より、ミホをママ大好きっ子にするのは、小林さんらしいキャラ作りだと思った。
彼女の描くキャラって、どこか狂おしく幼児的な純粋さがあるんだよな。いい奴も悪い奴も、そして狂人達も。
幼児的であるが故に、どこか誰も彼もが魅惑性を持つ。みんなそれぞれの形で愛を求めている。狂人・奇人の場合、その形がとても奇妙奇っ怪なだけ。そんな感じ。
(龍騎の浅倉とか、戦闘が奴にとって唯一理解できる他者との交流、すなわち『愛のような何か』だったんだと思うし)
だから天然悪女ぶりを発揮していたミホは、幼児性付加によるギャップですごく魅力的になった気がする。
逆に遊戯は、もともと幼く純粋なキャラクターな分、ギャップは作れずにあまり変化なし、といったところか。
ぶっちゃけ対決突入前の、王様登場シーンで、ゲスト(SMメガネ)に、ホスト(王様)が、ちょっとキャラ食われてた感さえあったしな。
本来、初期遊戯のやっつけられ役って、それはそれはむかつくようにキャラ設定されていて、王様登場シーンがキターーーーと、なるようにしてある。
なのに、小林さんが奇人書くと、やっていることは無茶苦茶なのに、むかつくんじゃなくて魅力的になってしまうんだから、困ったものだ。ちゃんとやられキャラらしく、不細工顔にしてあるのに。

あと、本田に目をつけるあたり、すげぇいい好みしてますわな、あのメガネ。このあたりも上手い。
ぶっちゃけ本田って、ほんの数ミリ軌道をずらせば、小林世界の狂人ワールドへ、足を踏み入れることができてしまうんだよ。あのギャグとして描かれている極端な純粋さは。
当時はレギュラーだった本田のキャラを壊さないようにしつつ、でも小林節なら壊せてしまうことを、うすうす視聴者に勘づかせてしまうのが、あの勧誘シーンの空恐ろしいところだ。

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