シュタインとメデューサの関係妄想
いや、久々にソウルイーター熱が再燃しまして。
見ていなかったアニメを見ました。
私の萌えキャラと言ったら,そりゃもう眼鏡な上にマッドなシュタイン博士なわけですが。
今回珍しく、関係性萌えも発生してまして。
まぁ,端的に言うなら,シュタインとメデューサの関係に燃えまくってまして.
鬼神復活戦の一連の流れは,ダンスシーンから始まって,もう個人的にこの二人に関することすべてが,神回と言いたくなる感じ.
基本,キャラクターに萌える派なので,キャラクター同士の関係性は,キャラを引き立たせるものとして,あれとこれがいいと思ったりすることはあるのですが,関係性そのものに燃え上がることはあんまりないんですよね.
だからこれは,この二人への萌えは珍しいケース.単体ではもともと普段から好きなキャラ性ではあるんですが.
いやもう,あのドS同士の戦闘シーンでどっちが悪役か普通に分からないような凶悪面で睨み合うところとか,キツネとタヌキの牽制し合いまくるところとか,本気で他人を必要としない自己中な狂人同士なのに「愛してる」とかどの口でソレを抜かすってな感じのところとか,どれもたまりません.
しかし難しいのはこの後の展開なんですよね.
原作では,メデューサはどちらかというとクロナとの関係がクローズアップされ,博士は博士でVSジャスティンのルートで活動しているので,もうこの二人接点切れたかなぁという感じですし.
で,アニメなんですが,二人が絡みまくってくれたり,そのおかげで上質の狂気シーンが沢山見られたりと,素晴らしい部分もあったのですが,やっぱりこの二人が行き着くべき関係がアレだったかというと,それはちょっと違うと思うんですよね.いや,あれはあれで狂気描写が本当に素晴らしかったんですが.
でもやっぱりこの二人の関係は,互いに尾を喰らい合って滅びる二匹の蛇のようであって欲しいというか,どっちかが相手を支配できるかというと,それは無理だというか,魅力半減だと思うのですよ.
なんだろう,あの二人の素敵なところは,真逆の道を選んだ似た者同士のくせして,お互いを絶対に求めることも理解することもできない,そのくせ相手を解体したいだとか,手に入れたいだとか,ぬかしてしまう所にあるかと.
こう書くと,[似ているがゆえに真逆の道を選んだ対立者]の関係っぽくも見えるんですが,いわゆるアーカードとアンデルセンの関係みたいな.
でもそれともちょっと違うんですよね.この二人は.
アーカードとアンデルセン神父は,お互いを必要としてるんですよ.彼らのもつ狂気的な側面が,お互いを必要としている.
でもシュタインとメデューサの狂気は,互いを必要としていないと思うんです.なぜって彼らの狂気は自己完結しているから.
二人とも自分がいればそれでいいタイプです(シュタインは死武専のおかげで他者を思いやる性質を獲得していますが,本質である狂気の面においては自己完結している).世界中の全てが実験観察いたぶるための対象であって,それ以上でもそれ以下でもない.お互いも別に必要じゃない.
だから二人ともすっごい孤独.何が孤独って,孤独を嫌だと思う機能自体が先天的に欠けてるんだから,ある意味,個人として完成されている領域にあるとも言えるけれど.
逆にアラクネは,孤独ではないんですよね.彼女は狂気のままに配下を量産するから.本来の仲間である魔女達に背は向けたけど,味方はばっちり作ってる.
で,そんな孤独な二人でも,一応社会生活はしているわけで,恋愛感情など他者を求める心があるかのような[まともごっこ]はできるわけです.シュタインはそれが板について,実際にまともな領域にまでたどり着けたのかもしれませんが,とにかくメデューサは完全にごっこの域から外へ出る相手がいない.
人間関係のベースが[ごっこ]だから,あんな白々しい雰囲気のままキスもできる(しくじったけど).二人とも,お互いがごっこでそれをやれる相手だと分かっている.
なんだろう,この[まともごっこ]を共有して遊びなから,殺し合える関係がいいんだよなぁ.エロイ.
ここから先は妄想度がさらに上がってなんなんですが……
お互いのよく似た狂気の中で,違う部分が一ヶ所あると思うんですよね.
その狂気が,刹那的で破滅的であるかどうか.そこがお互いが,うっすら求め合う引力になっている.ただの皮肉なごっこ遊びの殺し合いから,一歩先に進ませる.
ぶっちゃけた話,シュタインの狂気の方が,より破滅的で未来がない.
彼は好奇心が満たされたらそれで終了.解体して,実験して,知識を得て,その先がない.
いつかは自分も含めて何もかも壊して消えてしまうしかない狂気だ.だからこそ怖くなって,ブレーキしたのかも知れない.
メデューサは,実験結果から,現在の状況を破壊し,その後の世界を再構築しようとしている.言ってみれば,壊し続けることで再構築し続けることが出来る,回り続けるコマが安定するように,破壊し続けることで世界を安定させるような指向がある.破壊のその後があるから,破滅度は実はシュタインよりは低い(他の魔女達よりはずっと高いが).だからこそ怖くもならず,狂気には肯定的でいられたのかもしれない.
で,お互いにとって,そこが少し魅力的になってるんじゃないかなぁ,と妄想してます.
メデューサには,先すら望まずにバンバン破滅へ向かえるシュタインの狂気は,コマを自分よりも強烈に回せる可能性がある感じがして,魅力的に思い,勧誘かけてるんじゃないかなぁと.
逆にシュタインは,自分の狂気が破滅へ繋がることを分かって,狂気に恐怖しているから,狂気を発展性へ変えることが出来るメデューサの提案にぐらつくのではないかなぁと.
原則的にはお互いをまったく必要としていないんだけど,この一点でお互い興味深い存在として引き合ってはいる.
そんな風に思っています.
まぁそんなこんなで,この二人に萌えてるんですが……とりあかず原作での落としどころはどうなるんでしょうね.
個人的に,お互いをとことん破滅させてしまってくれたら,嬉しいんですけど.それこそメデューサがシュタイン落としたと思ったら,狂気シュタインがメデューサまで殺しちゃって,敵キャラ化とか神展開だなぁと思うんですが,さすがにそれは無理そうだよなぁ.
シュタインは危なっかしすぎて、かえって裏切らないフラグが立ってるし(基本、ソウルイーターはフラグに忠実な展開)、そもそも接点自体が薄くなってるし.
まぁでも,自分の理想はこんな感じです
見ていなかったアニメを見ました。
私の萌えキャラと言ったら,そりゃもう眼鏡な上にマッドなシュタイン博士なわけですが。
今回珍しく、関係性萌えも発生してまして。
まぁ,端的に言うなら,シュタインとメデューサの関係に燃えまくってまして.
鬼神復活戦の一連の流れは,ダンスシーンから始まって,もう個人的にこの二人に関することすべてが,神回と言いたくなる感じ.
基本,キャラクターに萌える派なので,キャラクター同士の関係性は,キャラを引き立たせるものとして,あれとこれがいいと思ったりすることはあるのですが,関係性そのものに燃え上がることはあんまりないんですよね.
だからこれは,この二人への萌えは珍しいケース.単体ではもともと普段から好きなキャラ性ではあるんですが.
いやもう,あのドS同士の戦闘シーンでどっちが悪役か普通に分からないような凶悪面で睨み合うところとか,キツネとタヌキの牽制し合いまくるところとか,本気で他人を必要としない自己中な狂人同士なのに「愛してる」とかどの口でソレを抜かすってな感じのところとか,どれもたまりません.
しかし難しいのはこの後の展開なんですよね.
原作では,メデューサはどちらかというとクロナとの関係がクローズアップされ,博士は博士でVSジャスティンのルートで活動しているので,もうこの二人接点切れたかなぁという感じですし.
で,アニメなんですが,二人が絡みまくってくれたり,そのおかげで上質の狂気シーンが沢山見られたりと,素晴らしい部分もあったのですが,やっぱりこの二人が行き着くべき関係がアレだったかというと,それはちょっと違うと思うんですよね.いや,あれはあれで狂気描写が本当に素晴らしかったんですが.
でもやっぱりこの二人の関係は,互いに尾を喰らい合って滅びる二匹の蛇のようであって欲しいというか,どっちかが相手を支配できるかというと,それは無理だというか,魅力半減だと思うのですよ.
なんだろう,あの二人の素敵なところは,真逆の道を選んだ似た者同士のくせして,お互いを絶対に求めることも理解することもできない,そのくせ相手を解体したいだとか,手に入れたいだとか,ぬかしてしまう所にあるかと.
こう書くと,[似ているがゆえに真逆の道を選んだ対立者]の関係っぽくも見えるんですが,いわゆるアーカードとアンデルセンの関係みたいな.
でもそれともちょっと違うんですよね.この二人は.
アーカードとアンデルセン神父は,お互いを必要としてるんですよ.彼らのもつ狂気的な側面が,お互いを必要としている.
でもシュタインとメデューサの狂気は,互いを必要としていないと思うんです.なぜって彼らの狂気は自己完結しているから.
二人とも自分がいればそれでいいタイプです(シュタインは死武専のおかげで他者を思いやる性質を獲得していますが,本質である狂気の面においては自己完結している).世界中の全てが実験観察いたぶるための対象であって,それ以上でもそれ以下でもない.お互いも別に必要じゃない.
だから二人ともすっごい孤独.何が孤独って,孤独を嫌だと思う機能自体が先天的に欠けてるんだから,ある意味,個人として完成されている領域にあるとも言えるけれど.
逆にアラクネは,孤独ではないんですよね.彼女は狂気のままに配下を量産するから.本来の仲間である魔女達に背は向けたけど,味方はばっちり作ってる.
で,そんな孤独な二人でも,一応社会生活はしているわけで,恋愛感情など他者を求める心があるかのような[まともごっこ]はできるわけです.シュタインはそれが板について,実際にまともな領域にまでたどり着けたのかもしれませんが,とにかくメデューサは完全にごっこの域から外へ出る相手がいない.
人間関係のベースが[ごっこ]だから,あんな白々しい雰囲気のままキスもできる(しくじったけど).二人とも,お互いがごっこでそれをやれる相手だと分かっている.
なんだろう,この[まともごっこ]を共有して遊びなから,殺し合える関係がいいんだよなぁ.エロイ.
ここから先は妄想度がさらに上がってなんなんですが……
お互いのよく似た狂気の中で,違う部分が一ヶ所あると思うんですよね.
その狂気が,刹那的で破滅的であるかどうか.そこがお互いが,うっすら求め合う引力になっている.ただの皮肉なごっこ遊びの殺し合いから,一歩先に進ませる.
ぶっちゃけた話,シュタインの狂気の方が,より破滅的で未来がない.
彼は好奇心が満たされたらそれで終了.解体して,実験して,知識を得て,その先がない.
いつかは自分も含めて何もかも壊して消えてしまうしかない狂気だ.だからこそ怖くなって,ブレーキしたのかも知れない.
メデューサは,実験結果から,現在の状況を破壊し,その後の世界を再構築しようとしている.言ってみれば,壊し続けることで再構築し続けることが出来る,回り続けるコマが安定するように,破壊し続けることで世界を安定させるような指向がある.破壊のその後があるから,破滅度は実はシュタインよりは低い(他の魔女達よりはずっと高いが).だからこそ怖くもならず,狂気には肯定的でいられたのかもしれない.
で,お互いにとって,そこが少し魅力的になってるんじゃないかなぁ,と妄想してます.
メデューサには,先すら望まずにバンバン破滅へ向かえるシュタインの狂気は,コマを自分よりも強烈に回せる可能性がある感じがして,魅力的に思い,勧誘かけてるんじゃないかなぁと.
逆にシュタインは,自分の狂気が破滅へ繋がることを分かって,狂気に恐怖しているから,狂気を発展性へ変えることが出来るメデューサの提案にぐらつくのではないかなぁと.
原則的にはお互いをまったく必要としていないんだけど,この一点でお互い興味深い存在として引き合ってはいる.
そんな風に思っています.
まぁそんなこんなで,この二人に萌えてるんですが……とりあかず原作での落としどころはどうなるんでしょうね.
個人的に,お互いをとことん破滅させてしまってくれたら,嬉しいんですけど.それこそメデューサがシュタイン落としたと思ったら,狂気シュタインがメデューサまで殺しちゃって,敵キャラ化とか神展開だなぁと思うんですが,さすがにそれは無理そうだよなぁ.
シュタインは危なっかしすぎて、かえって裏切らないフラグが立ってるし(基本、ソウルイーターはフラグに忠実な展開)、そもそも接点自体が薄くなってるし.
まぁでも,自分の理想はこんな感じです
コメント
いや、記事のような考え方は一度もしたことがないのですが、読んでみて「ああ…確かにそんな見方もあるなぁ…」
「そういう捉え方もいいなぁ…」
と読みながらうんうん頷いてしまいましたw(てか萌えたwww)
うん…めっちゃいい…。そんな関係性の2人もいいな…。
えと、説明が下手ですいません。とりあえず記事読んで、感動したのでコメントせずにはいられませんでしたw
乱文失礼いたしました。